hide Birthday Party 2011 記事

club.zyにてレポートが出ていました。
今回は不参加だったので、レポートが読めて嬉しいですね～。
 
 
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club.zy
 
1998年に急逝したhide（松本秀人）の47度目の誕生日を祝うイベント「hide　Birthday　Party！！ 2011」が12月13日、「CLUB　CITTA’」（川崎市川崎区）で開かれた。ステージにはhideの事務所「HEADWAX　ORGANIZATION」に所属するバンド「heidi．」のほか、盟友・PATA、共同プロデューサーであるI．N．Aなどゆかりの深いアーティストらが登場。hideの楽曲を歌うなどし盛り上がった。
 
　午後5時。開演時刻ちょうどに鳴り響いたファンファーレ。ハッピーバースデーが流れる中、会場のスクリーンにはhideの写真が次々と映し出された。「hideさんおめでとう！」とフロアに笑顔があふれる。華やかな雰囲気でイベントはスタートした。
 
　一番手に登場したのは、hideがロックに目覚めたきっかけとなったアメリカのロックバンド「KISS」のトリビュートバンド「MAKIN’　LOVE」。KISSの楽曲「ROCK　AND　ROLL　ALL　NITE」ではギターから赤い煙を吹き出しながら演奏するド派手な演出で魅了したほか、hideの「ROCKET　DIVE」を歌い、ファンをよろこばせていた。
 
　2番手の「CUTT　electrick」は、1曲目にhideの「POSE」を歌いフロアはノリノリに。ステージの背後に設置された、hideの写真がプリントされた大きな幕には、たくさんの手がのびていた。
 
　続く「heidi．」は、事務所の先輩であるhideの幕に一礼をして登場。「シックスセンス」「泡沫」とオリジナル曲をのびやかに歌い上げ、フロアをくぎ付けに。hideの「ピンクスパイダー」をカバーした際は、イントロのギターで大きな歓声が沸き起こっていた。ボーカルの義彦は「大先輩であるhideさんの誕生日。今年も出演できてうれしい。そしておめでとうございます」と思いを込めていた。
 
　4番手はhideの楽曲で構成されたミュージカル「ピンクスパイダー」にも出演した「defspiral」。白いライトが点滅する中、稲妻のような衝撃を持つオリジナル曲「SALVAGE」を熱唱。発売したばかりのシングル「Reply　－tribute　to　hide－」にも収録した「DOUBT」「ピンクスパイダー」「FLAME」と立て続けにカバーを歌い、誕生日を盛大に祝った。
 
　5番手はhideのバンド「hide　with　Spread　Beaver」のメンバー、KIYOSHIとJOE、そしてUNICORNのEBIで活動するバンド「MADBEAVERS」。KIYOSHIの「ハッピーバースデー！」の声で始まったステージではhideの「Beauty　＆　Stupid」のほか、オリジナルの新曲「DEVILS」など幅広い選曲でファンを引き付けていた。
 
　続いてhide人形が飾られたDJブースに登場したのはINAことDJ－INA。12日に誕生日を迎えたDJ－INAにも「誕生日おめでとう！」と声が上がっていた。そこに「ジングルベル」を歌いながら、サンタクロースの衣装をまとったHEADWAX　ORGANIZATIONの松本裕士社長が登場。DJ－INAが自身のツイッター上で、松本社長に「iPad2が欲しい」とおねだりしていたことから、サプライズとしてDJ－INAにiPad2の目録が贈られた。松本社長は「何が怖いってツイッターが怖い」と肩をすくめると、DJ－INAは「みんなもツイッターに書くと、これがもらえるかも」と満面の笑みを浮かべていた。
 
　DJ－INAは「松本秀人さんお誕生日おめでとう」とhide人形と赤ワインで乾杯。スクリーンにhideの映像が流れる中、「ever free」「MISERY」などhideの楽曲を流し、にぎやかなムードにあふれた。
 
　7番手にはPATAがギターを務める「Ra：IN」が登場。PATAは「松本くん。私より、またひとつ年上になってしまいました。短い期間は同い年なんですけど。まぁ一応、47歳おめでとうって言ってやってください」とファンに呼びかけ。ステージではグイグイと攻めるギターでフロアを圧倒するなど大暴れしていた。
 
　終盤には、hideが自身のレーベル「LEMONed」を立ち上げるきっかけとなったバンド「ZEPPET　STORE」の2人構成された「木村世冶＆YAMA」が登場。木村は「hideさんも大好きな曲」とオリジナル曲「もっともっと」を披露したほか、最後は「hideさんに贈りたいと思います」とhideの「GOOD　BYE」をしっとりと歌い上げた。同曲にはdefspiralのメンバー2人がタンバリン、キーボードとしてDIE、CUTT　electrickが参加。hideの楽曲を通じ、2人から7人へと輪が広がった様は、hideが望んだ音楽の形を表しているようだった。
 
　ラストには「hide　FILM　ALIVE！！」と題し、hideが同地で1994年5月13日に開いたステージの様子が会場内に設置された3つのスクリーンに映し出された。悲鳴のような歓声が起こる中、「DICE」など激しい楽曲が続く。「TELL　ME」では映像とリンクするかのように、フロアに銀テープが飛び出し大盛り上がりになっていた。
 
　熱気に包まれた会場には、「遊びたりねぇよ、遊ばせろー！！！」とhideの叫び声が響く。スクリーンには2012年の予定として、hideの命日である5月2日にフィルムライブがあること、服飾デザイナーh．NAOTOとのコラボレーション企画があること、「YOKOSUKA　DOC」と題したコミックの発売をすること、さらに2014年は「hide生誕50周年」であり、さまざまなプロジェクトが進んでいることを公表した。
 
　約6時間によって開かれたイベントの最後は、hideの実弟でもある松本社長を称えるかのように「裕士コール」が巻き起こった。松本社長は「今日は遅くまでありがとうございました。色んなことを色んな人が始めています。全然さびしくないので、また遊びに付き合って下さい。hideさんお誕生日おめでとうございます」と少し震えた声で締めくくり、大きな拍手が起こっていた。
 
 
取材・文／西村綾乃、写真／HISAO　YAMAGUCHI
 
 
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