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8月15日のサンスポです。
当日、公演前に行われた記者会見の内容にも触れていますね。
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サンスポ
● X JAPAN、年内に新アルバム発売へ
ロックバンド、X JAPANが14日、千葉市のQVCマリンフィールドで行われたロックフェスティバル「サマーソニック2011」に出演。バンドの故郷ともいえる千葉県で、約24年ぶりの凱旋公演が実現した。待ちわびた5万人超の地元ファンを前に7曲を全身全霊で披露。公演前には会見を開き、10月28日から6カ国・地域を回る初アジアツアーを発表。リーダーのYOSHIKIは「日本を背負う」と力強く語った。
会見では1996年の「DAHLIA」以来、15年ぶりとなる新アルバム発売についても言及。YOSHIKIは「年内に出すよ。99.5%仕上がってます」とニッコリ。昨年9、10月の北米、今年6、7月の欧州ツアーを経験したことで得たものも大きく、ボーカルのToshIは「ヨーロッパはどの国もパワーがあった」と海外での情熱的な盛り上がりに感慨深げ。ギターのSUGIZOも「バンドとしてのポテンシャルが最強になってきた」と自信をのぞかせた。
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女性自身
● X JAPAN 24年ぶり千葉凱旋「サマソニ」5万人と“鎮魂”Xジャンプ!
YOSHIKI率いるX JAPANが、14日、千葉QVCマリンフィールドで開催された、日本最大の真夏のロックフェスティバル「サマーソニック」に初参戦し、XJAPANの“猛威”を振るうステージに、会場を埋め尽くした約5万人が熱狂の渦に巻きこまれていった。YOSHIKI、ToshI、PATAと千葉出身の彼らにとり、地元でのライブは24年ぶりとなる。
前日の大阪「サマソニ」の興奮も冷めやらぬまま、公演直前には、「欧州ツアー」の感想と、さらに10月に行われる「アジアツアー」の日程を会見で発表。
ライブへの意気込みを聞かれると、SUGIZOの「今日は戦闘態勢に入ってます」という宣言に加え、リーダーのYOSHIKIも「X JAPANという名前通り、日本を背負うつもりの気持ちでパフォーマンスをします」と断言した。
会場はスタンドもアリーナも超満員。
X JAPANを初体験する観客も多いはずだが、1曲目の『JADE』での“総攻撃”が始まると、YOSHIKIの気合と迫力あふれるドラムプレイに呼応するかのように、観客も拳をつきあげて場内が一つになっていく。
『Rusty Neil』『紅』と、X JAPANの初期の代表曲に、前日の大阪の熱狂をしのぐ盛り上がりを見せた。
「すっげぇ YOSHIKI、半端ない、ほんとスゲェ!」と観客が感嘆の声をもらす。
YOSHIKIは、『何があっても乗り越えて前に進むんだ! みんな、共に歩もう』というメッセージを、魂のこもったドラムスティックの一振り一振り、ピアノの鍵盤に触れる一指一指で体現しているかのようだ。
そこには、真に傷つき涙したものだけが持ちえる強さがある。
観客は、そんなYOSHIKIとX JAPANから、勇気と励ましをもらい、拳をあげる強さや合唱の声にもさらに力が入っていっている。
SUGIZOのヴァイオリソロの音色にYOSHIKIの繊細なピアノで『紅』のイントロが始まると、会場はさらにヒートアップ。
演奏後、YOSHIKIは、大阪に続き『サマソニ』に出たことへの感謝の思いと、この千葉で、ToshIやPATA、TAIJIと出会い、そしてHIDE、SUGIZOとの出会いに触れた。
「出会いがなければ、去年の北米ツアーも、9月の南米も、10月のアジアツアーもないし、日本のみんながいつも応援してくれるおかげです。心から感謝しています。
このステージに立つ前にもいろいろなことがあって……解散後、すぐにHIDEとの別れがあり、今年はTAIJIとも別れがあって……でも、今日はHIDEもTAIJIも一緒に心の中で演奏していると思います。
そして日本も3月11日にたくさんの方が亡くなられて……この場を借りて黙祷をさせてもらっていいかな」と、鎮魂の祈りを呼びかけた。
1分間の黙祷に5万人が一斉に目を閉じ祈りを捧げる。かすかに他のライブ会場からの演奏の音がかすかに流れていく中、QVCマリンフィールドは静かな祈りの時が流れた。
「みんな、どうもありがとう」というYOSHIKIに、とても優しい観客の拍手がなり響く。
「まだまだいろんな課題が残っていると思うけど、この国にもいろんな課題が残っているけれど、みんなで力を合せて気合で乗り切っていこうと思っています」とYOSHIKI。
祈りの後、『ENDLESS RAIN』の静かなバラードを大合唱した後は、ToshIの「そろそろお前たちの本気を見せてくれー」と、『Born to be free』『I.V.』と、一気に過激なパフォーマンスに一転。
『腹から声だせよー』とあおるToshIからマイクを受け取ったYOSHIKIは、「聞こえねえよー気合入れろー。天まで届かねえー」と絶叫。
夜の帳が降りて行く中のラスト『X』では、「サマソニ」ということを忘れ、まるでX JAPANのツアーライブかと思うほど、会場が一つの大きなうねりと化した。
「天まで届け~」というYOSHIKIの願いと観客が一つになり、5万人がX ジャンプ。
哀悼の黙祷と大合唱とX ジャンプは、X JAPANと観客が、70分の“共に歌う鎮魂ライブ”を創りあげていったかのようだった。
ライブ後、YOSHIKIはステージの上で、観客に向けて深々と丁寧に頭を下げた。
ステージを下りる直前にも、まるで神聖な儀礼を終えたかのように、静かに一礼するYOSHIKIの姿に、観客たちからおしみない拍手が送られ、過激かつ、温かな感動に包まれフィナーレを迎えた。
「X JAPANは今も進化の過程にあるんです」というYOSHIKI。
来月からは南米へ。10月にはアジアツアーがスタートし、さらなる飛翔の場へと旅立っていく。
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BARKS
● <サマーソニック2011>でみせた、X JAPANを取り巻く激変の証
思えば、YOSHIKIの闘争心にさらなる火をつけたのは、<ロラパルーザ 2010>での成功であったと思う。そして<サマーソニック2011>でみせた、これまでのX JAPANとは本質的に異なるライブを成し遂げるにいたる決定的なターニングポイントも、さかのぼればそこにある。
それまでのYOSHIKIを追い詰めてきたのは、常に表裏に付きまとう自信と不安だった。ネガティブ・バッシングもファンからの熱きサポートも全てをひっくるめ、X JAPANが世間を騒がせてきたのは周知のとおりだ。X JAPANが通ると賞賛も野次も嵐のように飛び交い、騒がしくなる。ちょっとした発言にも世の中は過敏に反応し、結果派手なパフォーマンスに映るYOSHIKIの言動は多くの人の目を惹きつけてきた。ポジティブとネガティブが絡み合う強力なエネルギーが発生し、コントロール不可能な風が舞う。そんな嵐の中で、YOSHIKIはX JAPANを動かしてきた。
そんな折、YOSHIKIは<ロラパルーザ 2010>への出演を決めた。国内では頂点に達したものの「海外では何の実績もない新人アーティスト」と謙虚に笑った。失うものは何もないという破滅覚悟の行動だったかもしれないが、新曲の手応えやSUGIZOの正式加入、オーディエンスの熱きサポート…と、どでかいポテンシャルと果てしなき可能性が渦巻き、爆発せんばかりに内圧が高まっていたのもまぎれもなき事実だ。
自信と不安が渦巻く<ロラパルーザ 2010>で、X JAPANは大きな手応えを得た。ステージが終わるころにはオーディエンスは最初の3~4倍に膨れ上がっており、賞賛の拍手と歓声がX JAPANを包んだのだ。YOSHIKIは語ろうとしないが、<ロラパルーザ 2010>こそが、X JAPANにとって最大のアウェイの場だったはずだ。味方はどこにもいない。日本で名を馳せるバンドを品定めしてやろうという本場アメリカのフェス常連の目が光る中に飛び込み、大きな手応えを勝ち取ったYOSHIKIは、自信が不安を打ち砕いた喜びに打ち震えたことだろう。
その後のアメリカツアーやヨーロッパツアーは、初めての海外ツアーだったとはいえ、X JAPANを待ち望んでいた熱狂のオーディエンスが結集したものであったから、実はアウェイでも何でもなかった。いつものX JAPANのまま真正面からのパフォーマンスで大成功を手にするのは、描きやすいシンプルなシナリオだったはずだ。もちろん、それだけの熱きオーディエンスを世界中に増殖させてしまうバンド・パワーこそが絵には描けない奇跡なのだけど。
手応えと自信を<ロラパルーザ 2010>で得たX JAPANが、世界ツアーの経験を重ねさらなる実践力と成功のカギを手に入れるのは当然のことだったが、やはり想定外のハプニングは訪れる。その北米ツアーとヨーロッパツアーの間に、未曾有の震災が我々を襲ったのだ。日本にとってあまりに失うものは大きく悲しみは深いものとなったが、日本人の本質をあぶり出し、より強固な日本人魂を呼び起こしたことも忘れてはいけない事実のひとつだろう。
そんな折、海外で“JAPAN”の名を背負い孤軍奮闘するX JAPANの様子は、各メディアが、もちろんBARKSも逐一報道し続けた。K-POPに翻弄しスーパーセレブは海外アーティストの独壇場という日本国内の音楽シーンにあって、日本人として心血を注ぐ誉れ高き海外での真摯な姿勢は、打ちのめされた日本人に希望と光を与えたものではなかったか。初心に帰り生身で戦いを挑む日本のバンドに対し、強い仲間意識と同胞への思いが、このとき急速に育まれ始めたものと私は思う。ネガティブ・バッシングが影を潜め、多くの音楽ファンがX JAPANの歩みを純粋にリスペクトし始めた、極めて重要なターニングポイントがこのときだ。未曾有の災害と海外ツアーという交わらぬキーワードが見せた予測不能な化学反応は、X JAPANに「大きな変革期」をプレゼントしたといえる。
信じる道を突き進み妥協なき歩みを貫く姿を通し、X JAPANは遂に多くの日本人から多大なる支持を得た。海外ツアーから得たものは、意外にも日本オーディエンスからの評価だったのだ。そしてそれは、見事にサマソニで証明されることになった。「久しぶりに日本に帰ってきて、やっぱり日本はいいねぇ」とToshIが語ったが、以前のX JAPANであれば、北米ツアーよりもヨーロッパツアーよりも<サマソニ>の場は、<ロラパルーザ 2010>に続く激烈なアウェイ環境だった。しかし「大きな変革期」は、これまで最大のアウェイだった国内フェスの場を、いつのまにかホームへ変貌してくれていた。
その前登場していたマキシマム ザ ホルモン目当てのロックファンも、トリのレッチリのために会場に入った洋楽ファンも、皆が、X JAPANのライブを楽しみにしていた。「どんなもんだか見てやろう」という斜に構えた戦闘体制ではなく、初めてのX JAPANを存分に楽しみたいという、わくわくの笑顔に溢れているのだ。アリーナではあちらこちらで色んな声が聞こえていた。「やっぱYOSHIKIの存在感、スゲエな」「Xジャンプ、超楽しい」「ToshIの声、やべえ」…。「紅」の歌詞まではよく分からないものの、なんとなくのその場のノリで大きな声で歌い、両手をXに組んで歓声を上げる。X JAPANのライブの礼儀に沿いながら、マリンステージのオーディエンス達は、皆、満面の笑顔でX JAPANを楽しんでいるのだ。
こんなX JAPANのライブ、これまで一度たりとも観たことがない。そして極めつけは、屈託のない笑顔にあふれたオーディエンスによるXジャンプの応酬…これはもはや国民的バンドのライブ会場だ。
Xジャンプは、X JAPANのライブを全面で堪能する、バンドとオーディエンス間との最もシンプルな呼応だが、かつてこれまでのXジャンプには、X JAPANへの愛の契りを証とする儀礼のような意味を持っていたと思う。X JAPANの熱烈なファンがYOSHIKIが抱える苦悩と美学への執念を共に胸に分かち合う共有の場でもあり、X JAPANへの深い理解をバンドへ示し伝える客席からの最大のパフォーマンス(アンサー)でもあったからだ。だからこそファンにとっては何よりも大事で楽しく神聖なものでもあったし、ファン以外からは距離を置かれる象徴的な儀式にも映るものだった。
それが、X JAPANファン以外のオーディエンスが一斉に笑顔でXジャンプをキメ、最高に楽しんでいる。いつのまにかみんなX JAPANが好きなのだ。国民的バンドという表現が適切かどうかは分からないが、テリトリー外は全てアウェイだったX JAPANが、国民的アーティストとしてオーディエンスに受け入れられたエポックな日が、<サマーソニック2011>という2011年の夏の日だった。
挨拶代わりの一発目「JADE」が終わり、「会いたかったぜ、サマーソニック!」と一言の後、ToshIは叫んだ。
「お前ら最後まで気合入れていけよ!」
このセリフがド頭から登場するところに、X JAPANのコンディションとポテンシャルが尋常じゃない高みにあることが伝わってくる。この脚色のない最もX JAPANらしいメッセージは、これまでも絶頂時を迎えるときにのみ叫ばれてきたものだ。続く「Rusty Nail」は、会場を埋め尽くした全てのオーディエンスの琴線を激しく鳴らし、会場に大合唱を誘い出した。サマソニファンが声を張り上げる「Rusty Nail」のサビのメロディーは会場に大きく響き渡り、不意を突かれた私は涙で前が見えなくなった。
text by BARKS編集長 烏丸
courtesy of SUMMER SONIC 2011
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ORICON STYLE
● X JAPAN、24年ぶり地元・千葉凱旋ライブ TAIJIさん、HIDEさんとともに「7人で」
ロックバンド・X JAPANが14日、千葉・QVCマリンフィールド(旧・千葉マリンスタジアム)&幕張メッセで開催された『サマーソニック2011』東京公演の出演前に会見を行った。先月17日に亡くなった元Xのメンバーで盟友のTAIJIさんに対し、YOSHIKIは「ものすごく複雑な気持ち。メンバーチェンジを繰り返してきたけど、いろんな理由はどうあれ、TAIJIがいないと今の僕たちはいない」と声を詰まらせた。約24年ぶりとなるメンバーの出身地・千葉でのライブに「(TAIJIさんとHIDEさんを含めた)7人で、X JAPANという名の通り、日本を背負ったつもりで頑張る」と語った。
ロックバンド・X JAPANが14日、千葉・QVCマリンフィールド(旧・千葉マリンスタジアム)&幕張メッセで開催された『サマーソニック2011』東京公演の出演前に会見を行った。先月17日に亡くなった元Xのメンバーで盟友のTAIJIさんに対し、YOSHIKIは「ものすごく複雑な気持ち。メンバーチェンジを繰り返してきたけど、いろんな理由はどうあれ、TAIJIがいないと今の僕たちはいない」と声を詰まらせた。約24年ぶりとなるメンバーの出身地・千葉でのライブに「(TAIJIさんとHIDEさんを含めた)7人で、X JAPANという名の通り、日本を背負ったつもりで頑張る」と語った。
前日13日の『サマソニ』大阪公演に出場し、TAIJIさんとの共演が実現した昨年8月の横浜・日産スタジアム公演以来、1年ぶりに日本のステージに立ったX JAPAN。国内フェス初参戦を果たし、YOSHIKIは「バンド結成して20年以上経つけど、インターナショナルのイベントに出れるとは感無量。洋楽ファンが多いなか、(楽曲「X」で)みんながX(ジャンプ)をやってくれて嬉しかった」と笑顔を見せた。
YOSHIKI、ToshI、PATAの故郷・千葉での凱旋ライブの感想を聞かれるとYOSHIKIはハッとした表情で「あ、ここ千葉県じゃん!」。米ロックバンドのレッド・ホット・チリ・ペッパーズを筆頭にさまざまなアーティストが集う場とあって「千葉にいるの、忘れてた」とあっけらかんに語り、笑いを誘っていた。
ただ、TAIJIさんの話題になると、視線を落とし「複雑な気持ち…」。TAIJIさんがX脱退後は、昨年のライブまで疎遠状態だったといい「すごい悔しい思いと、悲しい思い。そして去年一緒にやれて良かったという想いが混ざってる。あれをやってなかったら、会えないままだったし。ただ、もう一度、もうちょっとやりたかった」と無念さをにじませた。
なお、大阪同様、東京公演でも「HIDE、TAIJIのこと、東日本大震災のことを思い、哀悼の意味も込めて」会場では1分間の黙祷が捧げられた。X JAPANは今後、9月9日(金)に南米ツアーをスタート。10月28日(金)には韓国・ソウルを皮切りにアジアツアーも行う。
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