X JAPAN - EXPERIENCE - X TRAIN EUROSTAR LONDON → PARIS 報道

　ロンドンのセント・パンクラス駅を現地時間の２９日夕方に出発。２人は一般客も乗っている車両に乗り込み、ファンは“貸し切り”の２台に分乗した。田園が広がる車窓の風景に、ＹＯＳＨＩＫＩがワイングラスを傾けながら「（故郷の）館山から千葉に向かう眺めに似てる。快適だね」と言えば、ＴｏｓｈＩも「一緒に列車って高校以来じゃない」としみじみ。ファンの車両では楽曲が流されたり、横断幕が掲げられたりと大盛り上がり。

　約２時間１５分後にパリ北駅に到着。駅に降り立った際には「Ｘコール」がわき起こり、他の乗客や駅員もビックリ。ＹＯＳＨＩＫＩがツイッターでつぶやいたこともあって、ホーム出口にも大勢のファンが詰めかけ、もみくちゃにされる一幕もあったが、構内を大名行列のように闊歩した。

　車に乗り込む際にも「ＷＥ　ＡＲＥ　Ｘコール」が起こり、道行く人も足を止めていた。

　その人気を証明するように、世界デビュー配信シングル「ＪＡＤＥ」のｉＴｕｎｅｓロックチャートがスウェーデン、スペインで初登場１位、フランスが９位と好発進。ＹＯＳＨＩＫＩは「今回はお披露目ツアー。欧州第２弾を豪快にやりたい。勢いがあれば、何も怖くない」とアツく宣言していた。

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● YOSHIKI＆TOSHIに、国際列車「ユーロスター」内でインタビュー！

YOSHIKI：“何事もある”欧州公演　「yoshikittyに癒されてる」　

世界デビューシングル「JADE」は現地ランキング１位に

英・ロンドンでバンド初の欧州ツアーを成功(6月28日、日本時間29日)させたX JAPANのリーダー・YOSHIKIが6月29日(日本時間同じ)、2カ国目の開催地であるフランス・パリに移動。ボーカルのTOSHIとともに乗車した国際列車「ユーロスター」内でインタビューに応じた。

「ロンドンからパリとは思えない。館山から千葉に向かう眺めに似てるね」。ワインを飲みながらYOSHIKIが車窓に流れる山々を見つめて語った。昨日のライブ終演後は、喉を冷やすなど体調管理に追われていたTOSHIもグラスを傾け、リラックスした表情でうなずく。2人一緒に電車に乗るのは高校生のとき以来、約30年ぶりという。

開場前から多くのファンが駆けつけたロンドン公演についてTOSHIは「ファンが熱狂的だった」と手ごたえ。失神するファンが続出した「Ｘ」では「ドラムを壊しちゃえばいいと思った」と燃え上がったファンの思いに胸を打たれた様子だった。

「でも内情はめちゃくちゃだったよね」とYOSHIKI。ファンの声援が想定値を超え、耳に付けたイヤモニターから音が聞き取れない。北米ツアーや日本公演とは9割違うスタッフ陣にてんてこ舞いのバックステージ。加えて、午後9時を少し遅れて始まったライブは、午後11時に電気が落とされる決まりになっており、時間との戦いだった。乗り越えられたのは「ノリ一発」と話し、「館山の文化祭(高校生のとき)でやったときは、ロンドンでやるなんて思わなかったでしょう。勢いがあれば何でもできる！」と笑い飛ばした。

「昨年アメリカツアーをして海外でやることにも慣れた」とTOSHI。「少しずつ鍛えられているよね」とYOSHIKI。「でもＸって水道管が破裂したり、エレベーターが止まったり、いつも何事もあって、何事も終わらない。だからリラックスするために、yoshikitty（自身がコラボレーションしたぬいぐるみ）を持ってきているんです。かわいい顔してるから頑張ろうと励まされるんですよ。今回は４カ国だけど、ヨーロッパツアー第２弾は豪快にやりたい！」と目を輝かせた。

二人の列車移動は、欧州を軸に活動する私設ファンクラブ「X FREAKS」「X Plosion」が、バンド初のヨーロッパ公演を記念し、車内でファン同士が交流しようと開いた「X-TRAIN」に同乗を希望したため。列車では英仏、イタリアなど6カ国のファン約50人が乗り込み、楽曲を流すなどし盛り上がった。