X JAPAN - EXPERIENCE - ASIA GIRLS EXPLOSION 詳細２

　会場となった「TABLOID」は4月にレディー・ガガのシークレットライブが行われたホール。会見前には、YOSHIKIヒストリーの映像や、天井につるされた輪に女性が布をつたい上るというパフォーマンスまでおこなわれ、会見には4人のモデルが花を添えた。またこの会見には、YOSHIKIモバイルの抽選で当たった４００人のファンも招待されていた。

「アニキ、この会見、スゴイことになってるじゃないですか。気軽なパーティーやるっていったのにさすがですね」と、東京ガールズコレクション（以下TGC）のプロデューサーJay FRから、「アニキ」と慕われるYOSHIKI。

　二人は、3年半前に知人の紹介でロスアンゼルスで出会い、昨年9月に行われた「TGC」をYOSHIKIが見にいったことで、今回のコラボ実現話が急展開したという。

Jay「TGCは僕は今年で6年目になります。YOSHIKIさんから『どうしてTGC初めたの？』と聞かれて、僕は、TGCに日本の悲しみと怒りを込めてやっているんですと、話をしたら、YOSHIKIさんが、『実はね、僕はVIOLET UKをやっていて、VIOLETは悲しみのブルーと怒りのレッドを足し合わせたのが起源なんだ』と言われたときに、マジっすか？！　と。（笑）。

　TGCは盆踊り。もともと祭りの原点ということで、悲しみの怒りのワンウェイがミラノやパリでも評価されたものなので。アニキのことは尊敬していますし、世界に誇る天才アーティストであり、天才プロデューサーでもあると思います」と告白。

YOSHIKIも、

「今回は、僕のもう一つのプロジェクト、もう10年ほどやっているVIOLET UKで参加し、初めて日本でパフォーマンスをしようと思っています。最初は冗談だったんですけど、食事したり飲んだりしていて、共感したというか。彼の実績もすごいですし、じゃあ一緒にやっちゃおうかということで。どんなことが起こるのかは、まぁとりあえず、いつも何か起こるので（苦笑）。

いつも大きなこと発想しちゃうので、まぁこの後、いろいろと考えます」

世界に向けて、音楽とファッションの融合ショーを発信するという「ASIA GIRLS EXPLOSION」のタイトル通り、爆発するかスパークするか！？

Jay「ぶっちゃけ気合入ってないです。いい意味で力抜いてやるので。ゆる～い感じで、あまり期待しないで見にきてください」

YOSHIKI「“期待しないで見に来てください”…それおもしろいね（笑）。でもX JAPANもいつもノリ一発でやっています」

Jay「TGCとは異なるし別物だと思っています。おもしろいファッションミュージックライブというか、あえていうならファッションミュージカルという要素もあると思います。YOSHIKIさんのファンのみなさんに楽しんでいただけるように。

いかに、このYOSHIKIさんを破壊するかというところが、テーマかなと思います」

YOSHIKI「僕から破壊を取ったら何が残るか（笑）。エクスプロ―ション（爆発）ですからね」

Jay「僕は脱力系で、ゆるゆるな感じで」

YOSHIKI「と、気合一発！！（笑）」

　今回、チャレンジだと思うことについて聞かれると、Jayは、

「ただ１点です。YOSHIKIさん、当日来てくれるのかな？！！（笑）。朝は、ウェイクアップコールでバタバタ、アニキを起こして『来てください』と。当日、来てくれればイベントは成り立つと思うので」と言うと、すかさずYOSHIKIは、

「朝、弱いんだよね、俺」と返しながらも、「そんなに俺、信用ないかな？（笑）」

Jay「前の日は早めに寝かさないと」

YOSHIKI「猛獣じゃないんだから」と、笑顔で二人の会見を締めくくった。

　会見には海外メディアやファッションメディアも参加しての、質疑応答へ。

この模様は、次回、続編でお届けします！

　さらに会見後、本誌はYOSHIKIに取材を敢行。

　そこで、「YOSHIKIMONO」の着物デザイナーとしてデビューすることが発覚！

YOSHIKI

「もともとVIOLET UKはいろんな人とやっていましたが、ボーカルのケイティ（Katie Fitzgerald）が、正式メンバーになったんですよ。彼女は飛びぬけて歌が上手かったんです。3月6日のショーでは彼女が全部歌うと思います。

　曲名はまだ決定していませんが、『BLUE BUTTERFLY』や、今、流れている曲『ROSA』（09年公開映画『GOEMON』主題歌）はやると思います。まか全体の構成の中で、ファッションショーとのバランスとか、どう盛り上げていくかなどを考えているので、すごい曲数はやらないとは思いますが」

　会見でもモデル4人が登場、一人が深紅の着物に、黒い帯をしめていたのが印象的だったが。

「あれは、YOSHIKIMONO(ヨシキモノ)で、僕、生地から作ったんですよ。（と、和服姿のモデルさんを呼んでくれて）、これ、どくろになっているんですよ！」

　黒地の帯には、銀と赤の刺繍がされているが、その中にどくろの柄が！　さらに紅の着物の袖の金と銀の柄を見せながらYOSHIKIHは、

「これは稲妻みたいになっています。伝統的な着物にこうした柄を取り入れました。

京都の伝統ある着物屋さんにお願いしたんです。

　ショーの当日はさらにもっといろいろな着物を持っていきます。今の段階でも、ヨシキモノは十何着ありますね。

着物はいずれ購入できるようにしていきたいなと考えていますね」

実家が呉服店だったYOSHIKIならではの着物への想いがあるようだ。

「僕、着物に関してはずっと考えていたので、それがやっと実現できます。

またVIOLET　UKも元々ファッションと音楽との融合と、言ってきたので、これは良い機会だなと思います。今回、今までの構想をいったん吐き出してしまおうとしています。

　そうですね、準備万端ですね。 X　JAPANは感動的なことも、辛いことも、肉体的にもあるので、今回のショーは、さっきのJayの話じゃないけど、楽しんでやりたいですね。

　VIOLET　UKは、X JAPANとはまた別の流れを創ろうと思っています。

ショーのサプライズも、いくつか考えているんですけど、どれにするかはまだ決まっていません。本当にこの規模のショーを、数週間で準備してやってしまっていいのか（笑）。

　本当は会見も、どこかお店でやろうかと話をしてたんですけど、ショーだったら、こういう場所がいいんじゃない？　とアイデアを出し、また天井が高いと聞いたので、だったら人が天井から降りてきたらいいんじゃんって（笑）。X JAPANもいつも突然決まるので」

　3月6日にVIOLET　UKのYOSHIKIとして国内初のパフォーマンスデビュー、着物デザイナーデビュー。

　3月15日には、北米でのシングル『JADE』デビューと、この春は「デビュー」が相次ぐ。

YOSHIKI「あっ僕、今週末、（米）グラミー賞授賞式に行かなきゃいけないんです。僕は、松本（孝弘B’z／ポップ楽器アルバム賞ノミネートされている）さんに投票しました」

多忙を極めるYOSHIKI。つい、身体のことが懸念されるのだが。

「北米ツアーに比べたら！！（笑）、もう何でもできますよ。あれをこなしたというのは、自分の中で大きいです。3月はシングルプロモーションもあるので、次のツアーをするにしても早くても5月にはなると思います。VIOLET UKとしてもX JAPANとは別にCDデビューするつもりっですし。X JAPANが先か、VIOLET UKが先か……まぁX JAPANが先になるとは思います。