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【ギョーカイ25時】YOSHIKIの涙(2)
X JAPANのPV撮影取材でロサンゼルスを訪れた際、インタビューでYOSHIKIの自宅に潜入してきました。
そのときに見たYOSHIKIのほおをつたる涙が忘れられません。
92年にNYでHIDEさんら当時のメンバーと記者会見をしてから18年経って念願の米国進出。公開撮影後のあいさつを振り返ったときでした。
「HIDEのことと、TOSHIと一緒に歩んできたこの道…。小中学の文化祭や市民センターでやったのが、今ハリウッドのど真ん中でやっている。ステージに行く前に、みんなでHIDEのギターがあったので、どの曲にどのギターがいいかねなんて。全曲、毎回、変えてたんですよ。それで最後にジーンと来ちゃった。(最後の観衆へのあいさつで)今日は来てくれてありがとう。今日はHIDEもずっと一緒だったよって…。ジーンときちゃった…。今日、HIDEもずっと一緒にいたよって」と声を震わせながら涙、涙。
しかし、しっかり取材陣の方を向いて、「昔、NYのロックフェラーセンターで、ドカッとあげて記者会見やったんですけど。今日は5人じゃないよ、6人だよって…。やっぱり、あそこ(PV撮影でのステージ)に行くまで大変じゃないですか。手術にしても…。TOSHIとの関係にしても…。HIDEのことにしても。やっぱり、感極まりますよね、あ~いうところに行くと。あそこに行くまでいろんなことがあったので…。ジーンと来る度合いが違いますよね」と込み上げてきたものを押さえきれなかった様子でした。
YOSHIKIって一見、孤独な中にも涙を見せない強いイメージがあるんですが、感情がとても繊細で、敏感に感じたことを隠さない部分が逆に男らしいというか、ファンが魅力を感じる所なのかなと思います。
また、TOSHIののどの調子を気遣い「お互いに精神的なもので、お互いにいっぱいあると思うんですよ。お互いにいろんなことがあると思うですけど、幼馴染は幼馴染じゃないですか。ということですかね、僕が力になれるものは…。なんか今回のことが、バンドらしくなってきたのかなって。初心に帰る意味でバンドらしくなろうということ。そうですね…」と親身になって考える姿が印象的でした。
あと…、今回のインタビューで、今後のX JAPANの動向や自身の将来についてもしっかりとプランを立てているような気がしました。
「身体に関しては破滅に向かってると思うんですけど2、3年、4年持てばいいんですけど、それを目標に掲げているんですけど、それまでにある程度のところまでは行きたい」と言うように、ここ2、3年がX JAPANの注目すべき時期ではないでしょうか。「音楽のジャンルやカテゴリーにこだわらず、自由な発想でやっていく。昨日の撮影でも映画的になってるじゃないですか。そういうアプローチをしていきたいと思っています」と力強く語ってくれたYOSHIKI。また新たな一面を見せてくれるのではないかと期待は膨らむばかりです。
また、ファンが首を長~くして待っているアルバムですが、制作は着実に進んでます。ただ色々考えることも多いようで…。「音楽シーンの時代のアルバムの定義みたいなものを考えはじめまして。仮に10曲、20曲とか出して、果たして今の時代に合うのか。要するにシングルでダウンロードする時代ですし、ミニアルバム連発するのがいいのかとか」と待望の作品だけに思い入れもかなりの様子。
「Xの場合、生産能率悪いじゃないですか?なかなかバッターボックス立たない。立つと打つみたいな。打率はいいんですよ。でも立ってもデッドボールとかね(大笑)。立つにあたって、形態的にアルバム10曲、12曲で出すべきなのか形態自体を考えてまして。あと6曲EPみたいのとか悩んでます。音質の問題とか、CDクオリティーがいいのか、もっと音質の良い24ビット、96KのDVDが良いのか、考えています。でも着実に進んでいます」。と何か頭の中すごいことになっている感じがしますね。
長々と書いてしまいましたが、インタビューはたかが20分程度。この短時間でこれだけ色んな内容を濃く話せるのはすごいのひと言に尽きます。しかも、もらい泣きして我慢するのに必死だったためか…。せっかくのYOSHIKI御殿をしっかり拝むことができず…。今となっては悔し涙を流す私なのでした。
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