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この記事がアップされたのは7月28日。
インタビューされたのがJAPAN EXPOの時なので、
ちょっと時間差がありますね~。
そんなYOSHIKIのインタビューです。
あまり中身はないですね…。
何のインタビューだったのでしょうか?
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BARKS
● 【インタビュー】YOSHIKI「世界ツアーを周っていて音楽を通して愛を感じられるのがすごくいいなと思います」
<JAPAN EXPO>開催15周年を祝い、2014年、本イベントへ4度目となる出場を果たしたYOSHIKI。大盛況の中ライブを終え、ステージで繰り広げられたサプライズ演出の実現の経緯や秘話について尋ねた。また、カリスマ的存在として常にシーンの先陣を切って走り続け、様々なプロジェクトを並行して行いながらワールドワイドに活躍するYOSHIKIに、現在のありのままの心情をぶつけてもらった。
■日本の文化を<JAPAN EXPO>を通して紹介してくれるのはすごく喜ばしい
■出演のオファーはとても光栄なことなのでぜひ協力したいと思いました
――ご多忙の中で、今回、<JAPAN EXPO>への出場を決められた理由は?
YOSHIKI:<JAPAN EXPO>には2007年から出させていただいていていて、今回で4回目になります。2014年は<JAPAN EXPO>が15周年ということで、ぜひ来てほしいとオファーをいただいて、僕にとってもそれはとても光栄なことなので、参加させていただきました。また、<JAPAN EXPO>はファミリーのように思っていますし、やはり日本の文化をイベントを通して紹介してくれるのはすごく喜ばしいことなので、ぜひ協力したいと思いました。
――ライブでは、イラストレーターの岩元辰郎さんと演奏でコラボをするというサプライズがなされましたが、どういった経緯で実現されたものでしたか?
YOSHIKI:普段のコンサートとは違う、<JAPAN EXPO>ならではの何かができたらいいなって思っていました。元々、即興演奏が好きで、僕の抱いているイメージを具現化できるパフォーマンスは何かないかと考えていた時に、ちょうどタイミングよく絵画とのコラボレーションのお話をいただいて、今回、岩元さんにステージに上がっていただきました。
――初対面であの息の合ったパフォーマンスとは見事ですね。
YOSHIKI:そのあと、一緒に食事に行かせていただきました。彼にとっても初めての試みだったようで、緊張したと言われていましたね。
――きっとYOSHIKIさんの横でのパフォーマンスということでより緊張されたのではないでしょうか?
YOSHIKI:いやいや、とんでもないです(笑)。結果、ファンの方にも喜んでいただいたようで、とてもよかったです。
――また、イギリスから歌手ケイティ・フィッツジェラルドさんもステージに駆けつけられましたね。
YOSHIKI:彼女とはVIOLET UKというプロジェクトで、もう7年ぐらい一緒に仕事をしています。映画『聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY』の主題歌「Hero」を僕が書き下ろしたんですが、それを彼女に歌っていただいたこともあり、今回、彼女にも出演してもらいました。
――それから、その場でリクエストに応えて演奏するというのに、ファンの方も大変喜ばれていましたね。
YOSHIKI:あれは無事にうまくいってよかったですね。ホッとしました。
――ファンの方からのリクエストに応える、ということは、以前のYOSHIKIさんのイメージにないようなことに思えるのですが、ご自分の中で何か変化がありましたか?
YOSHIKI:HIDEが生きている頃、自分のポジションはバンドリーダーということで、あまりファンの方との交流を持たず、当時はHIDEがそのポジションを担っていました。だけど彼がいなくなった時に、それについてもいろいろと考えるようになって、また、SNSと呼ばれるツールも進んで、時代が変化しているのもあり、今度は自分がファンの方と交流していくべきなのではないか、と思うようになったんです。
――人間が丸くなったというよりも、HIDEさんの影響が大きいということですね。
YOSHIKI:そうですね。僕には丸い面も尖った面もあると思うんですけど、昔からやっぱり、尖った面だけが強調されてきました。すごく危険な存在というイメージが定着しているのを、今も自分でも感じています。今だに、例えば普通に「おはようございます」って挨拶をすると「あっ!しゃべった!」みたいな反応をされることがありますからね(笑)。コミュニケーションをするようになったというだけであって、自分自身としては変わったつもりはありません。
――また、ステージではお父様へ向けても曲が贈られましたが、お父様からどのような影響を受けたかお伺いできますか?
YOSHIKI:僕が10歳の時に父親は亡くなっているんですけど、4歳からピアノを始めて、父親の亡くなるまでずっとクラシックのレコードを毎月買ってくれました。彼が弾いていたのはジャズピアノでしたが、やはりピアノを弾いていた姿は今もすごく強く印象に残っていて、父親がいたから今の自分がいると思います。
――お父様と似ているなと思う瞬間はありますか?
YOSHIKI:10歳なのであまり覚えていないですね。また、父親は自殺なので『なぜ残していってしまったんだろう』という怒りと悲しみのほうがその当時は大きくて。
――その気持ちの整理というのは、時間の経過と共になされるものなのでしょうか?
YOSHIKI:でもそういう心の痛みというのは、何十年経っても消えないんですよね。だから消そうっていう努力をするんじゃなくて、向き合おうとする努力をしました。その時に僕の場合は音楽がありました。
■まだ成功したという感覚はないですね
■もっと自分の音楽を聴いてもらいたいっていう過程です
――そうした経験も経て、YOSHIKIさんは名実共に名を馳せていく訳ですが、ご自分でもこんなにもたくさんの方に支持される存在となられると思っていましたか?
YOSHIKI:そうですよね。それを母親にも「不思議だ」って言われます。以前、東京ドームで行なわれたX JAPANの復活コンサートを母親が観に来ました。55000人もの人が3日間来場したような大きなコンサートだったんですが、3日間を終えた後に、母親が楽屋に来て最初に僕に言ったひと言が「朝ごはん食べた?」でした(笑)。その言葉に『母親にとって僕は何をやっていても子供なんだな』って思ったのと、父親の影響を受けて、今ここに自分が立っているということは、やはり自分でも不思議な感じはしましたね。
――もちろん、成功を夢見てやられてきたと思いますが、不思議な気持ちもおありなんですね。
YOSHIKI:まだ成功したという感覚はないですね。成功というか、もっといい音楽を作りたい、もっと自分の音楽を聴いてもらいたいっていう過程に今もまだいます。
――また、音楽活動を止まることなくずっと続けるってやさしいことではなく、継続するって素晴らしいことだと思うのですが、その秘訣はありますか?
YOSHIKI:昔は瞬間の美学とか、破滅の美学をかっこいいと思っていたんですが、それが今は持続の美学に変わってきました。人ってよく、失敗した成功したって言いますけど、そこで諦めなければ失敗ではないじゃないですか。僕はそこでまだピリオドを打てないで、ずっと成功に向かって走っている感覚でいます。
――今ではヴィジュアル系とひとえに言っても、様々な形が存在しますが、今のヴィジュアル系ってYOSHIKIさんからどう見えていますか?
YOSHIKI:すごくおもしろいと思います。ヴィジュアル系ってメイクをしているという前提がありますけど、元々『Spirits of freedom』という表現の自由から始まっているので、どんなにジャンルが細分化されようと、またその形が変わってもいいと思いますね。彼らのそうやってがむしゃらにがんばる気持ちが大切で、またそういう人たちの中から、次のスターだったり、後世に影響を残す人が現れるんだと思います。
――今もX JAPANさんが大好きでヴィジュアル系バンドを始めた、と言われる方もたくさんいらっしゃいますが、自分の信念を貫く強い気持ちが大事ということですね。
YOSHIKI:そうですね。ヴィジュアル系とは、前に進んで行く破壊的なポジティブさや勢いの伴うジャンルだと思います。まだそれを僕自身も持っていると思います。
――ちなみに、若手のヴィジュアル系の音楽はお聴きになりますか?
YOSHIKI:どこまでが若手でベテランなのかわかりませんが、DIR EN GREYやthe GazettEを聴きます。でも彼らももう立派な大御所と呼ばれる頼もしいバンドになっているのでしょうね。
――また、今回、映画『聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY』の主題歌「Hero」を書き下ろされましたが、どのような経緯から実現されたものですか?
YOSHIKI:東映アニメーションからお話をいただきました。そこで、たくさんある曲のストックの中から、ピッタリに違いないと思うものを選んでアレンジして提供させていただいたところ、すごく喜んでくださいました。
――アニメの曲といったら、サビ始まりであったり、短い時間の中で起承転結をつけたり、といった制約のあるイメージがありますが、特にそうしたことを注文されることもなく?
YOSHIKI:担当の方には“YOSHIKIさんに任せるよ”と信頼していただいていたので、それが逆に高いプレッシャーだったんですが、今回は自分の思う、ヒーローらしさを自由に表現しました。
――アニメはお好きですか?
YOSHIKI:『聖闘士星矢』も見ますし、他に『進撃の巨人』とか大好きですね。
――様々なプロジェクトを並行して行なわれているYOSHIKIさんですが、一体どのようにうまく時間を使っているのでしょうか?
YOSHIKI:僕は意外に不器用ですね。がむしゃらにやっているという言葉がよく似合うと思います。あまり作業の能率がよくないんですけど、僕の場合は逆に能率をよくやろうとするとうまくいかないんです。締め切りまでにどうしても音楽ができていないといけないという時は今も徹夜をします。本当はもうちょっとうまく生きられればいいんだろうな、とは思いますけどね(笑)。
――では、その隙間でアニメを見たり、趣味を楽しまれているのでしょうか?
YOSHIKI:そうですね。時間の使い方は上手ではないですが、合間でアニメを見る他に、たまに車を運転して頭をスカッとさせたりします。
――また、海外でも多く公演をされているYOSHIKIさんですが、海外公演での楽しみとはなんでしょうか?
YOSHIKI:20年以上前になりますけど、日本でライブハウスを周っていた最初の頃は“どういうバンドなんだろう”“どういう人たちなんだろう”という目で僕たちは見られていました。“すごい派手な格好をしているけど、音楽性はちゃんとしてるのかな?”と思われている中で、自分たちの音楽を証明してきた訳ですが、それと同じことを今も海外でやっています。またそこに海外公演のおもしろさがありますね。
――海外での公演でも、いい意味で意識が変わらないということですね。
YOSHIKI:はい。そして、政治的にはいろんな壁や問題のある中で、どこの国へ行っても音楽を通して愛を感じられるのが、世界ツアーを周っていてすごくいいな、と思います。それが自分への自信にも繋がりますね。
取材・文●金川彩子
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