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掲載が遅くなってしまいましたが。
9月17日に行われた「ASCENSION to The CONSCIENTIA 」
のレポートがBARKSで掲載されていました。
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BARKS
http://www.barks.jp/news/?id=1000083520
●【ライブレポート】SUGIZO、スピリチュアルな音楽の輪郭がクリアに矢を放つ
よりグルーヴィーによりソリッドによりダンサブルに進化したSGZミュージック。9月17日(月・祝)、赤坂BLITZで<ASCENSION to The CONSCIENTIA>と題して行なわれた単独公演は、全てのエナジーを解き放つかのようなSUGIZOのスピリチュアルな音楽の輪郭がこれまで以上にクリアに矢を放つようにダイレクトに伝わってくるライヴだった。
紗幕がかかるステージに右手を高く掲げるSUGIZOのシルエットが浮かび上がり、大歓声の中、奏でられたのは昨年、リリースされた『FLOWER OF LIFE』収録曲の「CONSCIENTIA」。タイトルの意味はラテン語で“良心”で、争いのたえない世界を超えて光に向かっていこうという祈りが込められたナンバー。エレクトロでありながら大地を感じさせる躍動感あふれるグルーヴと超エモーショナルなギターのフレーズに早くも酩酊感を覚えるオープニングだ。
「赤坂! お待たせ! 今日はみんなの力を貸してくれ」。実はSUGIZOは数日前、足首を剥離骨折するというアクシデントに見舞われていた。立ってギターを弾くのも容易ではない状況ではあったと思うが、思い返してみれば彼はLUNA SEA時代から逆境をプラスのエネルギーに変換し、燃焼し尽くすタイプのミュージシャンだった。「TELL ME WHY?」(Beginning part)の気迫と一音、一音に込められた熱に息をのみ、強力なメンバー揃いのバンド、“COSMIC DANCE SEXTET”の一糸乱れぬ演奏がテンションを加速させていく。パーカッションと生ドラムと同期が有機的に絡みあい、超エモーショナルなトランペットがギターに火をつけ、次々に生み出される至福の化学反応。ロック、ファンク、ジャズ、テクノ、あらゆる音楽が混ざりあい、昇華され、高みへと昇りつめていくSGZミュージックのトランス感はさまざまな境界線を消し去っていくパワーを内包している。
3.11の震災後に「NO MORE MACHINGUNS PLAY THE GUITAR」の発展形リミックスとして完成させたロック・エレクトロ「NO MORE NUKES PLAY THE GUITAR」では、スクリーンに“NO NUKES”のメッセージが映し出された。続いて快楽的グルーヴにいつまでも身を委ねていたくなる「PRANA」からアルペジオの音色が美しいアンビエントテクノ「FATIMA」へと。中盤は癒され、浄化させられるようなナンバーが続く。デジタルな音も駆使しながら、自然の息吹を感じさせるSGZミュージックだ。
そしてギターをヴァイオリンに持ち換え、ソロを奏でると男性ファンからも熱狂的な歓声が起こり、ヴァイオリンの音色と鍵盤が美しい「MIRANDA」に移行し、“楽園”へと連れていかれる錯覚を覚えた。そこから、攻撃性と深い悲しみ、祈りが渾然一体となった代表曲の1つ、「ENOLA GAY」へと。炎が燃えさかるようなソロを響かせ、エンディングで“もう戦争はたくさんだ”と言わんばかりに頭を抱えこむSUGIZO。再び映し出される“NO MORE NUKES PRAY TO MUSIC”のメッセージ。が、言葉がなくても十二分に伝わるのが彼の音楽のスゴイところだ。むしろ、言葉に縛られない分、イマジネーションはどこまでも広がっていく。
ライヴは後半に行くに従って、熱を帯び、 “NEO COSMOSCAPE”ではスタッフに抱きかかえられたSUGIZOがステージ後方の壇上にのぼり、パーカッションを叩く場面も飛び出した。骨折して歩けない状態にも関わらず、自らの音楽に絶対に手を抜かないその姿勢と情熱に改めて驚かされ、動と静のコントラストが絶妙な「FOLLY」、サイケデリックでジャジーかつヘヴィファンクな「DO-FUNK DANCE」となだれこみ、ついに本編ラストの「TELL ME WHY?」(Ending Part)では衝動を抑えきれず、ついに上手、下手へと足をひきずりながら歩いてギターをかき鳴らし、赤坂BLITZは完全に昇天。まさにライヴタイトル通りのアセンションである。
アンコールではラメのフリンジが付いた松葉杖で登場し、「みんな、ありがとう。ホントに失礼しました。骨折しまして……」と謝罪し、「まさかヤフーニュースに出るとは思わなかった」と苦笑すると会場から「世界のSUGIZO!」という声も。UKテクノ界の大御所、SYSTEM7と共演した前日の大阪公演のことにも触れ、音楽のジャンルも含めてあらゆる不必要な垣根が崩壊していくことを願っていると語った。そして、バンドメンバーの次に呼びこまれたスペシャルゲストは、15年来の盟友であり、最新配信シングル「SUPER LOVE2012」でコラボしているCOLDFEETのボーカル、Lori Fineとベーシスト、Watusiで、ステージはいっそう華やかに!
下手でギターを弾くSUGIZOに2人が絡むパフォーマンスも気心が知れたミュージシャン同士ならではの呼吸感。Loriのボーカルが魅惑的な官能的かつクールなハウスチューン「SUPER LOVE 2012」とCOLDFEETの楽曲「MERCY ME」を披露し、大歓声の中、2人が去ったあとのラストナンバーは「Syncronicity」。
「今はとにかく音楽に光を放っていきたいと思っています。ここに集まっているみなさんも光を強めていきましょう」とメッセージしたSUGIZO。
地平線を見せてくれるようなスケールで、聴き手の内的宇宙を覚醒させてくれるその音楽は、まぶしいぐらいの輝きを放っていた。
取材・文●山本弘子
写真●眞鍋孝太郎、田辺佳子
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9月17日に行われた「ASCENSION to The CONSCIENTIA 」
のレポートがBARKSで掲載されていました。
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BARKS
http://www.barks.jp/news/?id=1000083520
●【ライブレポート】SUGIZO、スピリチュアルな音楽の輪郭がクリアに矢を放つ
よりグルーヴィーによりソリッドによりダンサブルに進化したSGZミュージック。9月17日(月・祝)、赤坂BLITZで<ASCENSION to The CONSCIENTIA>と題して行なわれた単独公演は、全てのエナジーを解き放つかのようなSUGIZOのスピリチュアルな音楽の輪郭がこれまで以上にクリアに矢を放つようにダイレクトに伝わってくるライヴだった。
紗幕がかかるステージに右手を高く掲げるSUGIZOのシルエットが浮かび上がり、大歓声の中、奏でられたのは昨年、リリースされた『FLOWER OF LIFE』収録曲の「CONSCIENTIA」。タイトルの意味はラテン語で“良心”で、争いのたえない世界を超えて光に向かっていこうという祈りが込められたナンバー。エレクトロでありながら大地を感じさせる躍動感あふれるグルーヴと超エモーショナルなギターのフレーズに早くも酩酊感を覚えるオープニングだ。
「赤坂! お待たせ! 今日はみんなの力を貸してくれ」。実はSUGIZOは数日前、足首を剥離骨折するというアクシデントに見舞われていた。立ってギターを弾くのも容易ではない状況ではあったと思うが、思い返してみれば彼はLUNA SEA時代から逆境をプラスのエネルギーに変換し、燃焼し尽くすタイプのミュージシャンだった。「TELL ME WHY?」(Beginning part)の気迫と一音、一音に込められた熱に息をのみ、強力なメンバー揃いのバンド、“COSMIC DANCE SEXTET”の一糸乱れぬ演奏がテンションを加速させていく。パーカッションと生ドラムと同期が有機的に絡みあい、超エモーショナルなトランペットがギターに火をつけ、次々に生み出される至福の化学反応。ロック、ファンク、ジャズ、テクノ、あらゆる音楽が混ざりあい、昇華され、高みへと昇りつめていくSGZミュージックのトランス感はさまざまな境界線を消し去っていくパワーを内包している。
3.11の震災後に「NO MORE MACHINGUNS PLAY THE GUITAR」の発展形リミックスとして完成させたロック・エレクトロ「NO MORE NUKES PLAY THE GUITAR」では、スクリーンに“NO NUKES”のメッセージが映し出された。続いて快楽的グルーヴにいつまでも身を委ねていたくなる「PRANA」からアルペジオの音色が美しいアンビエントテクノ「FATIMA」へと。中盤は癒され、浄化させられるようなナンバーが続く。デジタルな音も駆使しながら、自然の息吹を感じさせるSGZミュージックだ。
そしてギターをヴァイオリンに持ち換え、ソロを奏でると男性ファンからも熱狂的な歓声が起こり、ヴァイオリンの音色と鍵盤が美しい「MIRANDA」に移行し、“楽園”へと連れていかれる錯覚を覚えた。そこから、攻撃性と深い悲しみ、祈りが渾然一体となった代表曲の1つ、「ENOLA GAY」へと。炎が燃えさかるようなソロを響かせ、エンディングで“もう戦争はたくさんだ”と言わんばかりに頭を抱えこむSUGIZO。再び映し出される“NO MORE NUKES PRAY TO MUSIC”のメッセージ。が、言葉がなくても十二分に伝わるのが彼の音楽のスゴイところだ。むしろ、言葉に縛られない分、イマジネーションはどこまでも広がっていく。
ライヴは後半に行くに従って、熱を帯び、 “NEO COSMOSCAPE”ではスタッフに抱きかかえられたSUGIZOがステージ後方の壇上にのぼり、パーカッションを叩く場面も飛び出した。骨折して歩けない状態にも関わらず、自らの音楽に絶対に手を抜かないその姿勢と情熱に改めて驚かされ、動と静のコントラストが絶妙な「FOLLY」、サイケデリックでジャジーかつヘヴィファンクな「DO-FUNK DANCE」となだれこみ、ついに本編ラストの「TELL ME WHY?」(Ending Part)では衝動を抑えきれず、ついに上手、下手へと足をひきずりながら歩いてギターをかき鳴らし、赤坂BLITZは完全に昇天。まさにライヴタイトル通りのアセンションである。
アンコールではラメのフリンジが付いた松葉杖で登場し、「みんな、ありがとう。ホントに失礼しました。骨折しまして……」と謝罪し、「まさかヤフーニュースに出るとは思わなかった」と苦笑すると会場から「世界のSUGIZO!」という声も。UKテクノ界の大御所、SYSTEM7と共演した前日の大阪公演のことにも触れ、音楽のジャンルも含めてあらゆる不必要な垣根が崩壊していくことを願っていると語った。そして、バンドメンバーの次に呼びこまれたスペシャルゲストは、15年来の盟友であり、最新配信シングル「SUPER LOVE2012」でコラボしているCOLDFEETのボーカル、Lori Fineとベーシスト、Watusiで、ステージはいっそう華やかに!
下手でギターを弾くSUGIZOに2人が絡むパフォーマンスも気心が知れたミュージシャン同士ならではの呼吸感。Loriのボーカルが魅惑的な官能的かつクールなハウスチューン「SUPER LOVE 2012」とCOLDFEETの楽曲「MERCY ME」を披露し、大歓声の中、2人が去ったあとのラストナンバーは「Syncronicity」。
「今はとにかく音楽に光を放っていきたいと思っています。ここに集まっているみなさんも光を強めていきましょう」とメッセージしたSUGIZO。
地平線を見せてくれるようなスケールで、聴き手の内的宇宙を覚醒させてくれるその音楽は、まぶしいぐらいの輝きを放っていた。
取材・文●山本弘子
写真●眞鍋孝太郎、田辺佳子
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