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終わってしまった日産2DAYS…。
その報道をまとめておきます。
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● YOSHIKI、ドラムソロ12分!!
ロックバンド、X JAPANが15日、横浜・日産スタジアムで、世界ツアー2夜連続日本公演の最終日を迎えた。初日に続き、初期メンバーのベーシスト、TAIJIが参戦したほか、リーダー、YOSHIKIが、昨年7月の頸椎椎間板ヘルニアの手術以来ドラムソロを初披露。地上約10メートルの高さで回転しながら12分もの決死のドラミングを魅せ、約6万5000人のファンを歓喜の渦に巻き込んだ。
アリーナにXコールが響き渡る。「Tears」のBGMが流れる中、YOSHIKIは「みんなひとり1人が風になってくれるので自分たちが翼を広げられる」と涙ながらに感謝。アリーナ(客席)に降り立ち、ファンにもみくちゃにされながら走り回り、世界ツアーを最高の形でスタートできた喜びを表した。
総制作費10億円の豪華ステージ。圧巻は昨年7月の頸椎椎間板ヘルニアの手術以来初披露したYOSHIKIのドラムソロ。約10メートルの高さにそびえ立つピラミッド型の回転式サブステージ上で、髪を振り乱しながら激しくスティックを叩きつけるなど大暴れ。痛み止めを打ち、首にコルセットを着けた痛々しい姿ながらも、1分間で800ビートとされる高速ドラムを12分にわたって駆使すると、地鳴りのような歓声が夜空に響き渡った。
一時はYOSHIKIの持病などで延期された世界ツアー。昨年7月の手術は成功したが、他の個所に異常が見つかるなど今も手にしびれは残ったままで、痛み止めとコルセットは必須。だが、厳しいリハビリを乗り越え、完全復活とはいかないまでも、限界ギリギリの攻撃的なドラマーとして再起を果たした。
公演は新曲「Jade」で幕開け。代表曲「Rusty Nail」「紅」など11曲を熱演。アンコールの「X」では、ボーカル、ToshIの呼びかけで、TAIJIが登場。現ベーシスト、HEATHとWベースで披露するなど盟友の後押しを得て、新たな一歩を踏み出した。
「みんなが支えてくれるから世界へ羽ばたいていける」とYOSHIKI。世界制覇へ向けて決意を新たにした。
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● X JAPAN、日産スタジアムでみせた無言のプライド
8月8日の米国シカゴでの<ロラパルーザ>に続き、8月14日、X JAPANのワールドツアーが幕を開けた。「会いたかったぜ、横浜」でも「会いたかったぜ、日産スタジアム」でもなく、「会いたかったぜ、ニッポン」という第一声に、これまでの彼らとは違う目線の高さがある。
<ロラパルーザ>でみせたソリッドなパフォーマンスを、スタジアム・ライブにふさわしいセットリストに組み替えたのが14日のコンサート内容となった。本編6曲にアンコール4曲、なんと全部で10曲というコンパクトな構成は、必要な栄養素だけを最小限残し、余計なものは切り捨て濃密な中身を再生成する挑戦的なものである。
おそらく、14日のライブ内容には賛否両論があるだろう。曲目が少ない。曲間が長い。期待していた曲がなかった。バンドの責任ではないが、全てX JAPANが背負うべきものという意味で苦言を呈すれば、会場の音が悪い…など、オーディエンスが感じた消化不良点はバンド側にも届いていることだろう。会場内で風が吹けばギターのエッジ部分やシンバル、ハイハットの抜けなどハイ部分が抜けてしまい、満足できるサウンドとしてオーディエンスにまで届かない。全身で受けたいX JAPANの発するサウンドが目の前で風とともに流れ、指の隙間から零れ落ちる感覚を覚えたオーディエンスも少なくなかっただろう。
しかしながら一方で、これまでとは明らかに異とするステージ構成とパフォーマンスのなかに、X JAPANの明確な方向性が隠されている点は実に興味深い。ひとつがその曲目リストだ。
キャリアの長いレジェンド・ロックバンドが例外なく抱える問題/意識に、往年のヒット曲と今の自分たちを象徴する新曲とのバランスをどう組み込むかという永遠のテーマがある。一時期KISSは新曲を排除した。ファンが求めているものに徹底的に応えようとする鉄壁のポリシーであり、新曲を持ち込む余地を与えないパフォーマンスを貫いた。もはや世襲制がいいとまで語られるKISSだからこその特例ではあるのだけれど。
一方で日本を代表するロックバンドとしてB'zを例に挙げるならば、彼らは2つのコンサートを用意し、そのどちらにも明確に応えるスタンスを有している。新作アルバムを核にした通常のツアーだけではなく、人気の曲だけを集めパフォーマンスする<プレジャー>と名付けられたツアーを組み、アルバムツアーとは別立てで行なうというものだ。
X JAPANは、2008年3月に行なわれた東京ドーム3Daysで復活、手探りながらもできることの最大限を表現した。本来の過激な美学を貫くこと、HIDEとともにステージに立つこと、きちんと音楽を伝えること、会場に来られないファンにも映像を届けること…。満身創痍の中、全身でぶつかった2008年のパフォーマンスは絶大な評価と感動を生み出し、過去誰にも成しえなかった奇跡の復活と生きる伝説を真正面から叩きつけてみせた。ある意味、X JAPANの復活は「何もX JAPANは変わっていない」という不滅・不変の美学を証明して見せたことになる。
それから彼らはさらに東京ドーム公演を重ね、2009年では、新機軸と往年のパフォーマンスの両極をさらにストレッチさせた。新しい側面も全て推し出し、X JAPANクラシックも完全にパフォーマンスするというわがままで贅沢なコンセプトは、忘れかけていた古きオーディエンスを目覚めさせ、同時に若き新たなファンをも掘り起こしたのだ。ここには復活したX JAPANの進化と変貌を示唆し、新たな第一歩を踏み出す潜在的位置エネルギーの巨大さを伺わせるものとなった。SUGIZOの参加がひとつの大きなポイントであることは言うまでもない。
そして2010年、日産スタジアムという日本随一の会場で、彼らはいつの間にか抱えてしまっていたノイズを排除、自らのラインナップに厳しい目を向け贅肉を削ぎ落とすことに力点を置いた。理由は簡単。彼らの視線は世界を向いているからである。そしてこれは、バンドコンディションがコアに向かって凝縮し、強固な極上状態にあるからこそ叶えられるもの。HIDEがX JAPANの永遠のメンバーである事実に揺るぎはないが、だからこそHIDEにはステージパフォーマンスの一端を担ってもらう自然な形での登場となった。
予定調和のノスタルジーに甘んじるつもりはないというのが、現在のX JAPANの明確なスタンスであり、本編が「Jade」で始まり新曲「Born To Be Free」で締めるというこの日の構成からも、彼らの強い意志とともに、これからのX JAPANを示唆するメッセージが込められているとみるのは考えすぎであろうか。
20年前の作品と現在の新曲を同軸に並べパフォーマンスすることの、真の意味での難しさはオーディエンスの我々は知る由もない。ある人はTAIJIの登場に涙しながらも「Voiceless Screaming」を期待し、ある人は「X」でXジャンプをキメながら「オルガスム」を求める。「ENDLESS RAIN」のサビを絶叫しながら「Without You」を夢見る。オーディエンスは、自分の好きなX JAPANがそこにいてくれることを願うだけであるからこそ、大きな触れ幅を持つバンドであれば…キャリアの長いバンドであれば、バンドはオーディエンスの想いを受け取るために破壊と構築が急務となる。まるでX JAPANを言い表すキーワードのように。
アスリートが技術を向上させると同時に、競技に最適化した身体を作り上げるように、X JAPANが作り上げるべきバンドの骨格/筋肉はどのようなものなのか。瞬発力なのか持久力なのか、バネなのかスタミナなのか。バンドが思い描くの構想と百人十色のオーディエンスの思いを、YOSHIKIはどのように咀嚼し実行していくのか。
世界へ向けた新生X JAPANが、日本一の会場を震わせた後に進むべき道はどこなのか。過去の名曲をしっかりと響かせながら、まだ見ぬ未知の新生X JAPANのサウンドで世界を切り開いていく覚悟を見せ付けたのが、日産スタジアムでのパフォーマンスだった。
世界のX JAPANへの変貌を、約束どおり本当に生まれ変わった姿を見せてくれたX JAPAN。日本が生み出したモンスターは世界へ向けて最終調整を施し、日本のファンへ向けてそのベストを尽くし、パフォーマンスの最後には盛大な花火が打ち上げられた。大歓声の中ステージの火は静かに消えていったが、いつまでも名残惜しかったのはオーディエンスではなく、YOSHIKI本人だったかもしれない。
冒頭で触れたオーディエンスの賛否両論は「オーディエンスがX JAPANに何を求めているのか」をあぶりだすキーワードだ。そしてその延長には世界がある。X JAPANが世界へ乗り出すその船出に参加した14日の夜、We are Xのキーワードが、本当の意味を持つ日となった。
<X JAPAN WORLD TOUR Live in YOKOHAMA>
1.Jade
2.Rusty Nail
PATA & SUGIZO Guitar Solo
3.Say Anything(Acoustic Ver)
SE(ラルゴ)
4.Tears(Piano solo)
SE(紅ストリングス)
5.紅
6.Born To Be Free
E1.Forever Love(Pf & Vo)
E2.I.V.
E3.X
E4.ENDLESS RAIN
SE(Tears/Forever Love)
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● 7人のX JAPAN、夢の共演。横浜2日間で13万人集結
X JAPANが8月14日・15日の2日間、横浜・日産スタジアムにてライブを開催し、各日6万5000人の観客が見守る中、世界ツアーを再スタートさせた。両日ともアンコールの『X』では、X時代のベーシスト・TAIJIが18年7か月ぶりに登場。ToshIが「ギター、HIDEー!」と天を指差し「“7人”のXで行くぜ~」と叫ぶと、夢の共演にファンのボルテージも最高潮に達し、歓声が横浜の夜空に響き渡った。
久しぶりの国内ライブとあって、ToshIは「会いたかったぜ日本! 強行突破で行くぜ!」としょっぱなから気合い充分。初披露となる新曲『Born To Be Free』などを熱演。15日には、YOSHIKIが昨年7月の頸椎椎間板ヘルニアの手術以来初となるドラムソロを披露。ピラミッド型サブステージに登場すると、360度回転するドラムセットで、ツーバスを踏みながら横に置かれたキーボードで『Forever Love』のフレーズを奏で、12分もの限界ギリギリの激しいドラミングでファンを歓喜の渦に巻き込んだ。YOSHIKIが即興で『UNFINISHED...』をピアノで弾き始めるとToshIが歌いだすというサプライズも。終演後、YOSHIKIはアリーナに降り立ち、もみくちゃになりながらもファンと次々にハイタッチしながら会場中を走り回って喜びをあらわした。
15日の終演後にはYOSHIKI単独の記者会見が行われ、この日観覧に来ていた駐日アメリカ大使・ルース氏も顔をのぞかせた。テイラー・スウィフトのライブで対面したのを機に親交を深め、先月米国大使館に招かれた際に公演のことを話したという。YOSHIKIは「怒られちゃうかな~」と前置きしながらも「『Xジャンプしてました』って言ってました」とルース駐日大使がライブを楽しんでいたことを明かした。今後のメンバー体制について聞かれると「ベースはHEATHでいきます」と明言。「ただこうやって(TAIJIと)再会できたので、また遊びに来てもらうかも」と再び共演の可能性をほのめかした。
X JAPANは9月25日(土)から初の北米ツアーをスタートさせる。さらにヨーロッパツアーも計画しているようだ。YOSHIKIは「自分たちだけでやってるんじゃない、大勢の人たちに支えられてる。先週、アメリカで初めてライブをやって、日本のファンの方たちが支えてきてくれたから自分たちが(アメリカ)デビューできたんだなっていうのを実感した。本当にいろいろお騒がせばかりしてるバンドですけど。ファンのみなさんがいてくれる限り、前にひとつづつ進んでいきます」と深く感謝しながら、新たな夢へ向かって進み出した。
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色々な感想や情報など、本当にありがとうございました!
初めて書き込んでくれた方々も本当にありがとうございます!
本当は1つずつコメントしていきたいのですが、
なかなか時間が取れず…申し訳ありません。
今回、現地で初めてお会いした方ならわかってもらえると思いますが、
自分、ちゃんと名前などは完璧に覚えていますから!(笑)
とにかく…この2日間、皆さんもお疲れ様でした!