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次回で最終回だそうです~。
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2010年1月10日、YOSHIKIは、自宅でくつろいだ様子で、前日の9日に、ハリウッド大通りで、アメリカ進出、第一弾となる、パフォーマンスをやりとげた心境と、そこに至るまでの道のり、そして、幼馴染であるTOSHIとの思い出を、涙と笑いで語った。
「なんか、(ロスの)家でインタビューしてるのって不思議ですね~」と、笑うYOSHIKI。
館山市民センターから、ハリウッドへ。幼馴染のTOSHIとの道のり
「俺たち、いつも人騒がせやってるね」
92年にNYのロックフェラーセンターで記者会見をしてから18年。その間、さまざまな経験を超えて、メンバー6人で「悲願達成」のパフォーマンスできた喜びを語り始めたYOSHIKI。
YOSHIKI
「(前日9日にハリウッドで撮影した)喜び、ありました!!!
あの~、TOSHIと喋っていて……。
僕たち、小学校のときにバンド結成したじゃないですか。
小学校から中学校あがるときに、館山市民センターで初めてライブやったんですね。
それで第二中学に行き、『その文化祭にやったね』と、話してまして。
『そのときも、人騒がせしたね。その流れで、ついにこんなところまで来ちゃったね』って2人で話しをして……。
TOSHIと、『相変わらず人騒がせだよね』、って(笑)。
小学校の頃からの、ああいうことを考えると、(昨日のパフォーマンスで)最後に、『ENDLESS RAIN』やったときに、僕、涙出てきちゃったんですけど」
幼稚園時代に巡りあったYOSHIKIとTOSHI。
これまで明るく流暢に語っていたが、じょじょに言葉のスピードがゆっくりとなっていった。
YOSHIKI
「HIDEのことと、TOSHIと一緒に歩んできたこの道ですが……。
まぁいろんなことがお互いありましたけど、小学校や中学の文化祭や、市民センターでやったのが、今、ハリウッドのど真ん中でやっている、っていうのが。
…・…やっぱりなんか、夢は本当に持っていけば叶うんだなぁって……。
まぁこれからなんですけどね、今、やっとスタートラインにたったばかりだと思うんですけどね。
まぁ、あれだけでも、ド頭にああいうことやっちゃったので、すごく高い目標を掲げちゃったような気もするんですよね、なんか。
別に静かにやっていけばいいけど、逆にスタートラインをガーンとはじめちゃったので、よけい大変だと思うんですけど……(TOSHIと)2人で、喋ってたら、なんかじーんと来ちゃって……」
と、YOSHIKIの言葉が途切れた。
静かな沈黙が、YOSHIKIの邸宅に染み込んでいくようだ。
そして再び、YOSHIKIは、静かに語り始めた。
YOSHIKI
「(ステージの上から、LAの)ダウンタウンとか見えるんですよ。壮観に見ながら、まさか『ENDLESS RAIN』とかをやっているって思うと、じーんと、きちゃいましたよね……。
また、下のほうでファンの人たちが歌を歌っていて。またビルの向こう側からも歌っていて、後ろにもみんながいて、(一緒に)歌を歌ってるっていうのが、信じられないですよね。
小学校や中学で、市民センターでやってたころも、『人騒がせ』とか言われながら……。
お母さんの車で、ドラムセット運んでもらって、『こんないっぱいドラムセットあったら、私の車、乗らないじゃない、減らしなさい』と言われて(苦笑)。
『減らしたら曲できないじゃない』と、そんな会話しながら、はい。
そういう時代から気づいたら、今、あんなところでやっているというのは、純粋に不思議ですし、嬉しいですよね」
母との思い出を懐かしそうに語る、目の前のカリスマが、一瞬、純粋な10歳の少年の姿とダブって見えた。
YOSHIKI
「また身体のこととかも、身体に関しては、破滅に向かってると思うんですけど。
最大限、出来る限りのセーブしながらでも、何年持つかわからないですが、2-3年、4年持てばいいんですけど、それを目標に掲げているんですけど。
それまでに(世界の音楽シーンで)ある程度のところまでは行きたいなと思ってるんですよね。
Xの場合は、HIDEのことやTOSHIのことなど、いろんな歴史があるので、一つ一つに、じーんと、来ちゃうんですよね。
下手なドラマよりもおもしろいですよね、本人は大変ですけど(苦笑)。
シナリオがないドラマみたいですよね。客観的に見たらおもしろいですけど、ド真ん中にいると大変です」
昨夜(1月9日)の、ハリウッドの晴れ舞台には、今年で13回忌を迎える、HIDEのギターが中央に置かれていた。
そして撮影の最後に、YOSHIKIはファンにメッセージを届けた!
HIDEももちろん、一緒に6人でX JAPANのステージに!
YOSHIKI
「ステージに行く前にギターがあったので、みんなで、どの曲にどのHIDEのギターがいいかねなんて、全曲、毎回、変えていたんですよ。
それで最後に、じーんと、来ちゃったんですよ……。最後、ファンに、
『今日、来てくれてありがとう。今日はHIDEもずっと一緒だったよ』……」
と、涙で言葉が詰まり、それでも尚、YOSHIKIは言葉を振り絞った。
「……じーんと、きちゃった……『今日、HIDE もずっと一緒にいたよ』」と……。
YOSHIKI
「(HIDE13回忌のタイミングで全米に出る)偶然でしょうね、それは。
昔、NYのロックフェラーセンターで、ドカっとあげて記者会見やったと思うですけど……」
(YOSHIKIは、涙声で言葉がつまりながらも)
「はい、今日は5人じゃないよ、6人だよ……って」
再び、静寂が辺りを包み込んだ。
★YOSHIKI 涙で語る、ハリウッドまでの軌跡
YOSHIKI
「涙出てきちゃった……大丈夫です。(と、こちらを気遣いながら)
やっぱり、あそこに行くまで大変じゃないですか。
……手術にしても………。
TOSHIとの関係にしても……。
HIDEのことにしても…………」
YOSHIKIは、懸命に涙をぬぐおうとしている。聞いているこちらにも、彼の心情の波が押し寄せてくるようだ。
しばしの間が、静謐さをさらに際立たせていく。
静寂の中で、YOSHIKIの脳裏には、走馬灯のように、一つ一つの思い出、大変な首の手術、幼稚園からのつきあいのTOSHI、そして HIDENの死などが、去来しているのだろう。
その一つ一つを乗り越えて、YOSHIKIは、昨日のハリウッドにまで辿りついたのだ。
YOSHIKI
「やっぱり、感極まりますよね、あーいうところに行くと……。
そうですよね……今日はメイクしてないから(泣いても)大丈夫」
と、YOSHIKIは笑いながら、明るく語ろうとしてくれる。
「ドラマですよね、本当に昨日、あそこに行くまでいろんなことがあったので。
じーんと、来る度合いが違いますよね。
なんか、はい、じーんと、きましたね」
また体調の悪い、TOSHIをも気遣い、
YOSHIKI
「お互いに精神的なもんでお互いにいっぱいあると思うんですよ。
お互いにいろんなことがあると思うですけど、幼馴染は幼馴染じゃないですか。ということですかね、僕が力になれるものは……うん。
なんか今回のことが、バンドらしくなってきたのかなって。
初心に帰る意味でバンドらしくなろう! ということと、うん、そうですね……」
長い旅を経て、違うステージで初心に還った、YOSHIKIたちメンバー6人。
YOSHIKI
「そうですね。うーん、昨日は、HIDEのギターを選んでいるときに涙出てきちゃって、メークの人が大変ですよ、もう(苦笑)。『さぁ準備しましょう、次いきましょう』って言うときに、ボロボロになっちゃって(苦笑)」
そしてYOSHIKIは、自宅に届いたというロシアのファンからの手作りのアルバムを見せてくれながら、世界中に広まるファンの輪について語った。
YOSHIKI
「昨日、家に届いたんですけど、ロシアのファンの人たちが、(手作りのアルバムを見せながら)『WE ARE X』って、なんで Yoshikitty持ってるんだろう?(笑)なんで僕がトラ好きなこと知ってるのかなぁ?(笑) 千葉の館山とか(笑)。
でも、気づいたら世界中に、広まってるんですね。ロシアにも来てくれ、とか。
あと、スタジオにも、千羽鶴が、世界のいろんな所から届くんですけど、嬉しいですよね。
各国のいろんな人が、送ってくれるんです。
この前もドイツの人から届いたり、自分でも夢を見ているみたいですよ、いろんな国から。
アジアに行ってびっくりしたじゃないですか? こんなにファンの人たちがいるのって。
さっきの話じゃないですが、(館山)市民センターから、ハリウッドになっちゃいましたもんね。
その過程は長かったですけどね……。
でも僕は、2つあると思うんですよね。
バーンと硝子のように飛び散ってしまえばいいという、『瞬間の美学』を昔、言っていたと思うんですけど、それと同時に、『続ける美学』もあるのかな、みたいな。
不思議なのは続けさせられているような気がありますよね。
再結成しても誰も盛り上がらなかったらね。
でも、これだけ広まってくれると、やらなきゃいけないんじゃないか、という使命感に駆られていきますよね」
YOSHIKIとTOSHIは、長い道のりを歩き、「幼馴染」という原点に還った。
同時に、X JAPANもバンドとして、原点に還りついたのだろう。
さらに次回、最終回へ続く!! 次回はYOSHIKI、今後の展望と、強敵ライバル出現!? をご紹介!! お楽しみにね。
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