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■ 2008年4月14日
LP - ALBUM「Vanishing Vision」発売。
ちょうど10年前のこの日。産声をあげたわけです!
(パチパチパチ・・・)
と、残念ながらオイラはこれをリアルタイムで聴いたわけではないんです。
当時は10代前半。
ちょっとませていた自分は「METALLICA」なんていうバンドが好きだったんです。
あまり知らない人からすれば「ギャー!」と叫んでいてうるさいバンド。
(実際にはそんなバンドではないですよ?今でも大好きなバンドの1つです。)
そんな中、友達がくれた1本のテープ。それが「Vanishing Vision」でした。
烈「え?日本のバンドなの?ふーん・・・。」
なんて言いながら、すぐには聴かなかったんですよね~。
今考えるとなんてもったいない!と思いますが(笑)
数週間たち、思い立ったように聴いたテープ。
衝撃でしたねっ!いや、ほんとに。
「こんなバンドが日本にいるの?」
と、生意気にも思いました(笑)
激しいバンドが好き。クラシックも好き。
そんな自分にとっては本当にビンゴなバンドだったわけです。
このバンドさえ聴いていれば、自分の好きなものすべてが揃う!というほどに。
まるでオペラのように始まるPROLOGUEとなる " DEAR LOSER "
クラシックをそのままバンドアレンジしたかのような " VANISHING LOVE "
複雑な曲構成。2度と現れない同じフレーズ。クラシックそのものでした。
アメリカンな臭いのするロックナンバー " PHANTOM OF GUILT "
殺気だった曲なのに一緒に歌いたくなるポップな曲の " SADISTIC DESIRE "
アルバム全体をドラマティックに仕上げた、
インターミッション(幕間)の " GIVE ME THE PLEASURE "
当時1番自分がはまっていたスラッシュメタル。
そんな攻撃性を出している " I'LL KILL YOU "
そして自分が弾きたいと習い始めたピアノ。
そのきっかけであったベートベンの月光。
そのイントロをモチーフに始まるドラマティックな曲 " ALIVE "
美しいメロディ。殺気だった演奏。
Xの集大成ともいうべくして仕上がっている " 紅(KURENAI) "
クラシックピアノそのまま。
マイナー調で哀愁さを出している " UN-FINISHED... "
こんなドラマティックに完成されたアルバムってそう出会えないですよ。
今でもそうですけど" UN-FINISHED... " を聴くと自然と頭の中にはエンドロールが見えます(笑)
もちろんこのアルバムが発売される前からXは快進撃を始めているわけですが、
今Xがここにあるのは、このアルバムの成功のおかげと言っても過言ではないと思う。
それ以前のアナログ盤やデモテープなどもありますが、
その単品ではそう輝いている曲ではありませんでした。(あくまでも自分の感想)
アルバムを作る上で何をレコーディングするのか?
その選曲の段階でこれだけのバリエーションを生んだのだと思います。
このアルバムのために書き下ろされた完全なる新曲は、
" DEAR LOSER " " VANISHING LOVE " " PHANTOM OF GUILT "
" GIVE ME THE PLEASURE " " ALIVE " " UN-FINISHED... "
この6曲が今後のXの方向性を決めたように思います。
「なんでもあり」なXの中にもXらしさを出す方法論を生み出したのでしょう。
... to be continued